頑張る生産者
笠間農園 代表 笠間勝弘さん (河北潟生産出荷組合 施設園芸部会 部会長)
コマツナ生産の笠間さんを訪ねて
河北潟でコマツナの生産を始めて22年。当初は数人だったコマツナ生産の仲間も16名に増え、現在、河北潟生産出荷組合 施設園芸部会の部会長として、作業のコツや収穫のタイミングなどを新規に就農した部会員にアドバイスをしている、笠間勝弘さんにお話を聞きしました。
繰り返し生産し一年中出荷。
コマツナはハウスの中で一年を通じて生産できます。年間に6回、種まきと収穫を繰り返しますが、やはり冬場はどうしても成長がにぶり生産量が落ちる。
それでもお客様が待っていますので、品質も生産量も落とさないようにと頑張っています。
コマツナ生産者の朝は早く、午前中は収穫と袋詰め。午後は水やりや種まきなどいろんな管理業務が夕方暗くなるまで続きます。毎日とにかく気を抜かずにコマツナのハウスを見守るのが基本です。
なくてはならない万能の野菜。
コマツナはパスタやスムージーにも使われますし、昔から万能の野菜とも言われ、とくに冬場はお鍋にたっぷり入れて食べるのがいいですね。
全国で作られていて特に味に差はありませんが、だからこそ新鮮なコマツナが地元のスーパーにいつも並んでいるようにと安定した生産と出荷に努めています。
全国に河北潟の名前を売る。
20数年前に数人で始めた河北潟でのコマツナ生産。今では仲間も16人に増えて喜んでいますし、「いしかわ耕稼塾」で学んだ人たちなど新たに就農する人もいて、施設園芸部会の部会長としては仲間全員で話し合う機会を大切にしています。
またこれから取り組んでいかなければと思っているのが産地化。全国に「河北潟」の名前を売っていくが大事と思っています。「河北潟カタダカラ」というホームページもできていますし、河北潟の農産物が皆様にとってもっと身近な食材になればいいですね。(平成29年1月、河北潟干拓地に関係する2市2町による「河北潟農産物ブランド化推進連絡会」が設置され、WEBサイト「河北潟カタダカラ」を通じての情報発信や「親子収穫体験」など、生産者と行政が一体となった取り組みが行われている。)
子供たちの笑顔が輝く収穫体験。
地域の保育園や学校に出向き、コマツナの写真を見せながら説明したり、スムージーやホットケーキを作って食べてもらいながら、コマツナに対する理解を深めてもらっています。
また今年は、「親子収穫体験」を2回開催しました。参加した子供たちが目を輝かせて収穫するのを見ていると私たちも嬉しくなります。その子供たちがスーパーで河北潟の野菜を見つけて喜んでいるという話も聞きました。この様な取り組みをこれからも続けて、子供たちの笑顔をもっと輝かせたいものです。
(平成29年11月取材)